伝統工法の家です。
床下の設備配管ですが、どの家にもこのように給水や
排水の配管があります。
昔は給水管は塩ビ製、給湯管は銅管に保温材を巻いた
ものが使われていましたが、今ではポリブデン管という
自在に曲がる管が使われています。
「システム配管」とも言われます。
塩ビ管が使われていた時代では「ウォーターハンマー」
と言って給水管がハンマーを叩いたような音を立てる
ことがあったり、接続部での水漏れがあったりしました
が、この方式になってからほぼなくなりました。
それに管が曲がるので作業性はよくなっています。
排水の太い管が基礎の中に差し込まれていますが、今では
「鞘管」と言って空配管の中を貫通しているので配水管の
取り換えも容易にできるようになっています。
普通の在来の家の床下は高さ35センチ程度ですが、この家は
土台の上に根固めが使われているので75センチくらいの高さ
があります。
床下を這って歩けるくらいの高さです。
床下は普通の家では束だけですが、伝統工法の場合は柱も床下
に伸びているものがあります。
この束も貫を使って振れ止めの処理がされています。