リフォームの現場ですが、耐震補強のために
筋違を追加しています。
リフォームと言えば昔は水回りの設備を取り替えたり、
壁や天井の模様替えだったり、間仕切りの壁を取って
部屋を広く使えるようにといったことが多かったです。
この間仕切りの壁を取るのはテレ部番組の影響もあった
と思います。
構造が得意な設計士さんは「あんなに壁を取って大丈夫
なんだろうか」と言われていたことがありました。
今では度重なる地震の影響もあって耐震は誰もが気にし
ています。
それから家の断熱性です。
耐震補強は家にもよりますが、基礎の追加が必要になること
もあります。
既存の壁だけでは壁量が足りない時です。
それくらい数十年前と今では耐震に関する基準が変わっている
とも言えます。
筋違の寸法も指定があれば使う金物も指定の耐荷重をもった金物
を使わなければなりません。
家によっては不同沈下を起こしていることもあります。
土台の高いところと低いところで2㎝から3㎝くらいの傾きは
時々あります。
どう修正するかはその程度によります。
基礎コンクリートの下を掘って注入によって基礎ごと持ち上げる
という方法もあります。
次に基礎と土台の間に詰め付きジャッキをかませて土台ごと持ち
上げる。(屋根材が載っていると重いので難しいです)
どちらも2階建てであっても根本的に家のレベルを修正すること
ができます。
わずかな傾きの場合は土台や大引に水平に添え木を打ち付けて
その上に根太を並べて床板を貼る方法です。
施工的には簡単ですが、2階建ての場合は2階の傾きまでは修正で
きません。
また厳密にいえば床レベルの修正だけなので正確な立方体の部屋
にはなりません。