玄関の外にこのような格子のついた家があります。

これは玄関から出たときの目隠しですが、玄関の前は道路

というのが普通ですからこれがあることでワンクッション

になります。

外観のデザインとして格子があると家が引き立ちます。

格子ではなく全くの板状の目隠しもありますが、格子の方が

玄関先が暗くならなくていいと思います。

真正面に立つと見えますが、少しずれればほぼ見えなくなります。

 

格子は付けられなくても、敷地に余裕があって玄関の手前に門

でもあれば門の位置と玄関をずらすことでも緩和されます。

また、どちらも付けられない場合は玄関の向きを変えるという

方法もあります。

 

格子は写真のような使い方もされますが、もとは開口部の外側に付け

られたものです。

防犯と採光・通風のためで京都では商売によって格子の種類が分けら

れています。

今では写真のように細い木を並べたものを単純に格子と呼んでいますが、

本来、格子というくらいですから碁盤の目状に組んだものを格子と言い

これは狐格子と言われ、縦の桟を細かくし、横の桟を荒く組んだものも

格子と言われます。

横の桟または縦の桟だけのものは連子と言われます。

 

今ではこの格子に使われる細い木も簡単に製材できますが、製材の機械(道具)

がなかった頃(はるか昔ですが)は目の通った木を選んで縦に引き裂いて

造っていました。

法隆寺にはそんな格子が今も残っています。