古民家のリフォームで続き間の和室の一部屋を
LDKに取り込んでいます。
平屋の古民家ですが、よくある大きな丸太などは
使われていません。
どちらかというと町家の古民家です。
天井を勾配天井にして高さを取っているので、化粧梁
が出てきています。
縁側です。
寒さ対策で断熱のサッシを入れています。
サッシは内付のサッシを使って既存の木製雨戸はそのまま
使います。
雨戸を閉めれば外観は古民家のままです。
リフォーム工事というのは築年数100年以上の家もあれば
20年、30年の家もあります。
造られた時代により造り方が違います。
また同じ時代でも地域や造った工務店や大工さんによっても
違いがあります。
施工する側にとっても勉強になることが多いです。
当然、時代がさかのぼるほど手間をかけた家が多いです。
当時はそれが普通だったのかもしれませんが。
古くなるほど、今のような金物もなければ製材もあまりされて
いない木材が使われています。
そうなると大工さんの手仕事に頼らざるを得ません。
今ならここまで手間をかけた仕事はしないだろうと思う仕事も
あります。
これは光付けといって石の凹凸に合わせて束の接地面を
削り合わせた仕事です。
まっすぐ切ってしまえば、数分で済むところをおそらく
数時間かけて削り合わせたようです。