高気密・高断熱住宅という住宅があります。
しかし、正確にどれくらいの気密性と断熱性があるのか
数値で表示している会社は少ないです。
省エネ基準の義務化は見送られましたが、2020年からは
どれくらいの断熱性能があるかを表示することになります。
各会社や工務店によって高断熱に関する取り組み方は違い
ます。
・高断熱には比較的無関心な会社
住宅のというのは地場産業というくらい文化や生活と結びつ
いていて、たくさんの工務店がかかわっているので新しい技術
が端々まで浸透するのに時間がかかります。
また、昔からの技術を残すのがいいことで、断熱性は最低限でいい
と考えている会社。
確かに日本は南北に長く地域差がありますから、どこでも高断熱に
する必要はないもしれません。
・仕方なく高断熱に取り組むところ
実際どの程度の断熱性を持たせればいいのか迷っているところも
あります。
消費者の方が望めば高断熱にしてくれる工務店です。
・高断熱に積極的な会社
積極的に高断熱を取り入れている会社です。
性能を数値に表しそれを前面に出して販売しています。
今はまさに高断熱への過渡期になるのかもしれません。
皆さんは断熱の必要性をどれくらいを考えておられますか。
関西地域ではほとんどが充填断熱と言って柱の間に断熱材を詰め込み
ますが、一定以上の断熱性を確保しようとするとさらに外側に断熱を
付加する(外断熱)必要があります。
木材は普通の断熱では断熱材として扱われますが、一定以上の性能を
確保しようとすると木材でさえ熱橋(熱が伝わるところ)と判断され
ます。
木材でさえダメなのですから、躯体が軽量鉄骨になっている場合は
外側を覆うしかありません。
義務化が見送られて助かっているのは工務店だけではないのかもしれません。