耐震補強ですが、この補強の壁はどこに付けてもいい
というものではありません。
数か所必要な場合は、家全体になるべく均等に配置する
ことが必要です。
また、より力のかかる部分（2階の外壁が載っている壁
など）に配置します。
適正な壁に配置できない、または壁を設けられないと
いったことも起きます。
そんなときは、耐力壁の力が有効に働くように躯体に
伝える加工が必要になります。
これは合板で天井を補強しています。
天井を補強することで構造躯体にかかる力を耐力壁に伝える
ようにしています。
本来お勧めできる方法ではありませんが、力を分散させるこ
とはできます。
和風の家に多いのですが、和室の横にある縁側は梁や桁といった
構造材でつながっていない構造になっていることが多く、屋根を
支える垂木という細い木だけでつながっています。
ですから、縁側の外壁を補強しても家本体を補強することができ
ません。
そこで天井を補強して縁側の外壁と本体をつなぐという方法です。
