昨年の末にお引渡しさせてもらった庭です。
瓦で縁取りした三和土のアプローチを造らせてもらった
のですが、この三和土と言うのは混ぜ具合によって固い
ところと弱いところができます。
これから補修をするところです。
弱いところを削り取って打ち直しです。
念入に行えば防げることなのですが、自然に近い素材ほど
引き渡してからの不具合は出やすいようです。
三和土も固化剤をたくさん混ぜれば固くはなりますが、
そのためにひび割れが出ることもあります。
木材にしても、塗り壁にしても乾燥を伴うものは収縮します。
十分乾燥を待って時間をかけて施工すればかなり防げますが、
昔のように数カ月や1年といった期間は掛けられません。
家にしても、今では夏も冬も窓を閉め切って空調をします。
とくに冬は空調による乾燥が激しいです。
自然の木などはその時期に急に乾燥します。
そこに壁が漆喰などで仕上げてあると隙間が発生します。
ひと冬を越したあたりで、その補修に回らせてもらって
います。
乾燥すれば縮むというのは自然ですから、扱っている限りは
仕方ないことです。