木材を使うときに示される含水率というものがあります。

季節によって変わりますが、12%から20%位に変動

します。

切り倒したばかりの木材の含水率は200%位あります。

あるたとえ話です。

「ここに重さ200グラムののミカンがあります。この

ミカンはそのうち80グラムが水分です。これを木材と

おなじ計り方をすると含水率はいくらですか」

ほとんどというか全員が「80%です」と答えました。

私もそう思いました。

ところがこれは間違いで正解は400%です。

木材の含水率は全乾状態の木材に対して水分はどれくらい

あるかですから、ミカンの水分を取り去った残り20グラム

に対して水分はいくらあるかですから、20グラムの4倍で

400%です。

式であらわすと

含水率(%)=(乾燥前の重量-全乾重量)/全乾重量×100です。

人間もほぼ含水率は200%です。

 

含水率とは物質に含まれる水分の割合を示したもので、重量基準と

体積基準があります。単純に含水率と呼ぶ場合は、重量含水率を示

します。重量基準含水率は一般に湿潤基準(水分の重量を水分と

固形分の重量の和で除したもの)の含水率が用いられ、乾量基準

(水分の重量を固形分の重量で除したもの)は含水比と呼ばれ区別

されているが、木材の場合、乾量基準でありながら含水率と呼ばれ

ているんだそうです。