雨戸といえば古民家では木製の板戸が使われています。
今ではシャッターやアルミ製の雨戸が使われます。
先日、鑑定させてもらった家です。
何気なく見ると、雨戸の内側のガラス戸が閉まっていると
思ってしまいますが、よく見ると1本の溝にガラス戸が並
んでいます。
室内側にも建具が入るのかと、覗いてみると
他に溝はなく1本だけです。
こんな造り方もあるんですね。
初めてみました。
戸袋の中には建具はありませんでした。
どうやら開放するときはこのガラス戸を戸袋の中に
収めることになりそうです。
もしかすると、他に板戸が保管されていて何かの折に
交換するのかもしれません。
でないとやっぱり用心も悪いし、何より台風の時に
これでは不安ですね。
玄関とは別にこんな入口もありました。
近所の人を出迎えるにはぴったりです。
ここで日向ぼっこをしながら、近所の人と四方山話に花を咲かせていた
のではないかと思うと何か微笑ましい感じがします。
今ではこんな造りはないですね。
100年くらい経っていると思いますが、外部なのに今でも使えます。
いい木が使われていたんでしょうね。