後継者がいないことが理由で会社をたたむ中小企業が増えている
そうです。
それが理由で廃業する会社のおよそ半分が経常黒字だと言われます。
もったいない話です。
8年後の2025年には6割以上の経営者が70歳を超えることになり、
経産省の分析では現在中小127万社で後継者不足の状況です。
会社を後継者に継承するには後継者の問題だけでなく、会社の業績や
持ち株などいろんな課題があります。
いきなり事業継承できるものではありません。
私の周りを見ていると、小さな業界ゆえか身内(おもに息子さん)が
継いでいる会社がほとんどです。
当社もその予定ですが、事業というものはやりがいがあって楽しいと思う
反面それ相応の苦労が伴います。
継承させることの不安を感じることもあります。
継承には、数人の身内の方が入っていることもあります。
たとえば兄弟姉妹のように。
中には、そのつもりだったのにうまくゆかず、社内の第3者に継承して
いるところもあります。
外から見ていると順調に継承しているように見えても内情はいろいろと
問題があるようにも聞き及びます。
「企業30年説」という説があります。
企業の20年の生存率が0.4%、30年の生存率が0.021%と言われます。
この数字だけ見ていると30年以内でなくなる会社が普通なのかもしれません。
しかし、会社がなくなることで迷惑をかける人がたくさんいます。
これまでに仕事を依頼してくれた人、取引先、無理を聞いて就いてきてくれた
社員とその家族の生活を考えると簡単には廃業できません。
社長の引退と社員の引退は関係ありません。
長くついてきてくれた社員ほどほかの会社に行って再スタートを切るのは難
しくなります。
事業を継承するのは難しいですが、5年、10年かけて継承していくのが
社長の最後の仕事かもしれません。