今当社の作業場で大工さんが新築の家を刻んでいます。

当社は基本新築はすべて手刻みで建てています。

プレカット全盛の時代ですが、せっかくの技術ですからえた方がいいですし

プレカットと違って木の癖を見ながら加工することができます。

造作が始まっても新建材は使わないので、既製品の枠材なども使いません。

ですからすべて無垢の木を現場で加工しながら造ります。

家の大きさは、平均40坪前後で刻みの期間を含むと1件の家に4カ月ほど

かかります。

現場にはいる大工さんの数にもよりますが、平均それくらいです。

年間建てる家の数は3棟位となります。

メーカーさんなどに行くと月に1件位のペースで建てている人もいます。

一方、未だにじっくり時間を掛けて年に1件という大工さんもいるそうです。

昔は、2から3件くらいの家を掛け持ちしながら2年から3年かけて仕上げて

いく大工さんが結構いました。

ほとんどの家が土壁ですから乾燥を兼ねてそれくらいの期間は必要になります。

大工さんによって建てる家の数はかなり差があります。

施工の大半を機械に頼って家を造るか、ほとんどすべてを自分で加工するかの

違いです。

話は変わりますが、有名な芸術家パブロ・ピカソ(本名はものすごく長いです

覚えるのが大変だろうと思うくらいです)

1枚の絵が200億円で落札されたこともあるそうです。

このピカソ、生涯でどれくらいの作品を作ったかというと14万7800点だそう

です。ものすごい数です。

92歳で亡くなりましたが、92年を日数にすると33,580日ですから、

1日当たり4.4作品造っていたことになります。

まさか0歳や幼少から書いていたとは思えないですから、実際はもっと多いの

でしょう。

質高い作品を何年もかけて書いていたのだと思っていたのですが、反対に大量

の作品をこなしているから天才と言われる作品が生まれたのですね。