垂木という屋根の下地になる木を削っています。
化粧垂木という仕上げになります。
今の家はほとんど軒の裏(下から見上げた時の仕上げ)
化粧の合板や吹付が多いです。
良くて羽目板などの自然素材での仕上げです。
この化粧垂木というのは昔の和風の家によくある垂木が
すべて見えている仕上げになります。
それで大工さんが鉋をかけて仕上げています。
この鉋掛けは結構難しいです。
もちろん鉋の刃も良く研がれていなければなりませんが、
鉋や鑿を研いでいる大工さんも少なくなったように思います。
以前テレビで見たことがあるのですが、うまい人が鉋の刃を研ぐと
鉋の刃を持ち上げた時砥石が一緒にくっついてきます。
それくらい同じ角度で刃を前後させて研ぐことができるように
なるようです。
鉋や鑿を使う仕事は少なくなりました。
仕上がった既製品を使えばこの道具は不要ですから。
木は鉋をかけると不思議なことが起こります。
まず、見る方向によって木が光ります。
そこに水を垂らすと仕上げていない木は水がしみこみますが、
鉋をかけたところは水をはじきます。