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「ケボニー化」という技術があります。

針葉樹を広葉樹のような材質に変える技術のことです。

針葉樹というのは住宅によく使われるスギやヒノキ、松などです。

広葉樹と言えば代表的なものにウォールナット、チークがあります。

日本には植林された杉やヒノキといった針葉樹は豊富にありますが、

広葉樹はあまりありません。

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国内でも海外でも過伐のせいで資源が底を尽きそうになっています。

広葉樹の多くは天然林から伐採されたものですから、もともと資源と

しては少ない木材です。

針葉樹に比べて成長が遅いので、人工的に植林される例も少ないです。

先日も、ある工務店さんでウォールナットの床材を使って家を建てた

そうですが、在庫不足で手に入らなかったそうです。

ケボニー化というのはサトウキビやトウモロコシなどの産業廃棄物から

抽出した物質を針葉樹に加圧、加熱しながら含浸させます。

すると、木質成分のヘミセルロースが増えたような状態になって広葉樹

のような固い材質になります。

比重も上がり、固く、強度も上がって寸法の安定性も増します。

既に、ウッドデッキ、桟橋、ギターなどに使われています。

新建材では既に表面に樹脂塗装したものや、樹脂を注入したもの、WPC

と言われる複合素材が使われています。

しかし、これはあくまで木質というよりプラスチックに近いものです。

新建材はリサイクルできませんが、ケボニー化した木材はリサイクル

できます。

素晴らしい技術ではありますが、本来広葉樹は広葉樹として植林して

育てるのが正しいような気もします。