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旧家と言われる家は、母屋があり離れがあり、それから蔵納、納屋と

目的別にいろんな建物が並んでいます。

特に大きな家に行くと蔵が二つあります。

俗にいう、戌亥蔵と辰巳蔵です。

離れ以外にもお風呂やトイレ、洗面といった水回りも別棟になっている

のが普通です。

水回りは家を傷めるので母屋から離して建てるのが普通でした。

敷地に余裕があるのでついそのような建て方になるのかもしれません。

どこのお宅もそれほど部屋が必要かと言われるとそうでもありません。

母屋には年配の両親が住んでいて、十分に一緒に住む空間があるにも関わ

らず離れに住んでいる人もいます。

 

たまたまですが、今 蔵と納屋を改造して若夫婦だけの住まいにしたいという

依頼が来ています。

長年、ご主人の家族と一緒に暮らしてきた見返りというわけでもないので

しょうが、夫婦二人だけで小ぢんまりしたところで生活してみたいのかも

しれません。

母屋に生活のための設備が一式揃っているだけに法的にも問題があります。

 

母屋がそれほど古くないのなら後々、母屋を改装することもあるかもしれません。

一方、母屋が古すぎて手に負えない という事情もあるかもしれません。

しかし、息子さん夫婦が一緒に住んでいる(これからも一緒に)だけでも救いが

あります。

年配のご夫婦だけという家もあります。

 

いつも思うのは、大きな敷地と立派な家は「維持していくことが大変だな」と

いうことです。

田畑を作る人も減ってきています。

大きな農機具小屋もだんだん不要になってくるでしょう。

このような旧家、農家はなくなっていくのでしょうか。