先月、行われた吉野の木の伐採ツアーの模様です。
沢山の方が参加してくれました。
あいにく、私は今回参加していません。
ロープをかけて伐採の準備をしています。
切り倒されたところです。
吉野の言うと杉を思い浮かべますが、今回は樹齢200年の桧です。
「再生可能な資源は供給源の再生速度を超えることなく利用する」
というのが持続可能な社会と言われます。
200年かけて育った木は、200年持たせれば持続可能な社会になる
ということです。
安易に使ってしまうと、数十年で廃棄処分されるかもしれません。
200年と言っても直径60㎝位でしょうか。ここまで成長するのに
それだけかかるんですね。
人でいうと、5代くらい前のご先祖さんが植えた木です。
それでもそれほど大量の木が採れるわけではありません。
勝手に育つとはいえ定期的に管理は必要です。
それを考えると、木はもう少し高価でもいかも知れません。
そうすれば林業も活性化して、自然な循環がもたらされるでしょう。
今は、とりあえず使ってあげることが一番です。
工務店にとってはこの木を使って、たくさん家を造ることが地域への
還元になるのかもしれません。
こちらは原木置場です。
杉ですが、赤身の部分が多いです。
赤味が多いということはいい木がたくさん取れるということです。
丈夫で腐朽やシロアリに強い木材です。
杉の白い部分が好きな人もいますが、本来は杉は赤身が上等な部分です。
最終的にはこのように製材されます。
製材されてしまうと元の木は分かりませんが、どんなに製材されても
元は立派な木です。
小さな木も最後まで大事に使ってあげないといけません。