このところ毎晩、この本を読んでいます。
原作は、司馬遷という人です。
前漢の時代、第7代皇帝である武帝 劉徹の時代です。
西暦でいうと紀元前141年から紀元前87年まで生きた人です。
今のところ、この劉徹が将軍(衛青)を使って匈奴の国 西域
を攻めているところです。
私、結構中国のこのころの話が好きです。
特別中国びいきというわけではありません。
キッカケは、吉川栄治の「三国志」でした。
有名な小説ですね。
しかし、吉川栄治が書く小説は、面白おかしく誰もが興味を持つ
ようにうまく書かれているので、史実とは違ったことが良く書かれます。
「宮本武蔵」やこの「三国志」などもそうです。
意外とすべて真実だと思っている人もいます。
「三国志」などは、三国志演技といって後世の人たちが脚色して伝えた
物を小説にしています。戦国の時代にあんな極端にいい人(劉備)と
悪者(曹操)などと分けられるものではありません。
「項羽と劉邦」という小説も面白かったです。
劉徹はもちろんこの劉邦の末裔でしょうが、劉備もそういうことに
なっています。
「項羽と劉邦」の劉邦が「漢」という国を建てて、漢が滅びそうになった
時代が「三国志」 この三国志の時代に日本では女王「卑弥呼」がいたと
いわれます。西暦でいうと紀元後248年ごろです。
日本では卑弥呼の時代ですらはっきりしないのに、それよりも数百年前の
ことが小説になるのですから、文字というか伝達・伝承の手段がかなり進んで
いたのでしょうね。