トイレの改装を考えています。
今では壁や土間をタイルで仕上げるトイレはほぼなくなりましたが、
昔はこのようなトイレはたくさんありました。
もともとトイレや浴室といった水回りは母屋の中にはありませんでした。
木造の家は水を嫌うので母屋とは別に離れや土間の上にありました。
トイレは特に汚れやすいのでそういったところに造っていましたが、
水回りも母屋の中に取り入れるようになると掃除がしやすいように
タイルで仕上げるのが普通になりました。
水洗いができるという便利さがあり土間には排水の桝も設けられて
います。
しかし実際はタイルが貼ってあると言っても防水の処理はされていません。
頻繁に水洗いをすると水が浸透して木部を傷めてしまいます。
浴室の入り口なども同じで在来のお風呂は接している木部が腐るという
ことが普通にありました。
それでも掃除がしやすいという便利さはありますが、冬は壁や土間が冷たく
なるので使いずらくなりました。
また便器も和式が使われることも無くなり小便器を付ける人もいなくなった
のでほかの部屋と同じような仕上げが採用されるようになりました。
今では普通に板貼りのトイレもありますが、床にはCFシートや水拭きができる
サニタリーフロアなども使われます。