今、新築中の家です。
壁と屋根面に断熱材を入れて木部と断熱材の隙間を
コーキング処理をしています。
今一般的な高気密・高断熱の家です。
一方こちらは改修中の古民家です。
外壁は土壁、屋根、天井には断熱材はありません。
昔は今ほど暑くなかったかもしれませんが、これで
何とかなってました。
夏の暑さ対策より寒さ対策のほうが大変だったかもしれません。
これだけ暑くなると古民家も涼しいとは思えません。
外では外壁屋さんが防水紙の作業をしています。
防水対策は重要です。
一方の古民家では防水紙は使われていません。
そんな材料もなかったと思います。
土壁の上に板貼りまたは漆喰です。
壁が直接雨に打たれることもあれば板貼りでも
雨水は侵入していたでしょう。
板の隙間を下に流れ落ちることもありますが、土壁
が濡れることもあったと思いますが、少しくらい水
が侵入しても土壁が吸ってしまいます。
通気がいいのでそれもすぐに乾いてしまいます。
以下に古環境共生といった感じです。
今の家は雨が侵入してしまうと抜けることがありません。
材料が吸ってしまいます。
これが室内に侵入してシミとなったり木材を傷めたりします。
それを防ぐための建材や技術は進歩しています。
古民家のような昔の家と現代の家とは造り方が大きく変わっ
ています。