今日は耐震補強のお問い合わせがあって現地調査に行って
きました。
築90年ということでした。
実際、伺ってみると正面玄関周囲はどう見ても築40年から
50年です。
何か勘違いされたのかもしれないと思い、家の中に案内して
もらうと明らかに築90年くらい経過しているであろう和室と
縁側があります。
築90年の家を増改築を繰り返して今の状態になったようです。
築90年の家を取り囲むようにして増築されています。
いわゆる混構造です。
混構造の古民家はよくあります。
しかしほとんどの家は古民家らしさが外観に残っている
ものですが、今回伺った家は周囲を取り囲むようにして
増築されていたので外観に古民家らしさがあまり残って
いませんでした。
混構造の場合の耐震補強はすでに基礎で固められた部分
があるので基本的に在来工法に変えてしまうことになり
ます。
これがなかなか大変です。
既存の布基礎の補強から新しく基礎をつくる必要もあります。
純粋な伝統工法のほうが補強自体は簡単なこともあります。
あまりたいそうな工事になるのならば屋根を軽くするという
方法で構造評点を上げるという方法もあります。