出生率が低下して人口が減っています。
全体に減少するのならいいのですが高齢化が問題です。
かくいう私も高齢者ですしこの業界に従事している職人
さんも高齢化しています。
誰かが頑張ったところでどうにかなるものではありませ
んが、きっとどうにかこうにか乗り越えるでしょう。
江戸時代中期の人口は3000万人程度だったといわれます。
明治維新の時、1868年でも3330万人だったといわれます。
どんなだったんでしょうね。ちょっと想像しにくいです。
古民家なら当時の家が残っています。
人里離れたところにも建っていますから少ない人口ながらも
かなり分散して生活していたんでしょうか。
それが世界大戦後、産めよ増やせよで1945年には7200万人
になり2008年にはピークを迎えて1億2800万人になりました。
増えすぎたのかもしれません。
今の家づくりを始めたころ、20年ほど前ですが、お客さんと
言えば両親二人と子供さん二人が標準的な家族構成で家の大
きさは35坪くらいがちょうどよかったです。
中には3人、4人の子供さんがいる家庭もありました。
当時子供さんに各個室を作ってしまうと巣立った後、使い道が
なくなるというのであまり仕切らずに広く部屋をとって、必要
に応じて後から間仕切りされてはどうですか、という家づくり
がありました。
しかし実際は子供さんが育つ期間というのは意外に短く、家具
や本棚などで仕切りを作ってやり過ごすということが多かった
ように思います。
それからわずか15年ほどで今ではご夫婦二人だけ、中には単身
世帯という家族構成へと変化してきました。
家族構成が変われば家づくりも変わります。
またシックハウスが問題になり、自然素材が流行り、ソーラー
ハウスが人気になったかと思うと数年で高気密高断熱による
性能重視の家づくりへと変わってきました。
自然災害による法改正も加わり変化が激しいです。
家も最新の設備を備えた高性能な家もあれば古民家もあるという
いろんな家が混在しています。
これから先はどんな家が望まれるでしょうか。