家と言ってもいろんな家があります。
これから家づくりをしようと考えている人はどんな家で
暮らしたいと考えているでしょうか。
家というより「どんな暮らしがしたいか」かもしれません
がそれにはまず自分の気に入った家である必要があります。
現代の家づくりは高気密・高断熱が主流です。
冬の寒さもつらいですが、今のように暑い日も大変です。
それなら断熱性を高めればエアコンで快適に暮らすことが
できます。
一方高気密・高断熱の家は効率よくするために窓が小さく
なる傾向があります。
これも人それぞれですがそのほうが落ち着くという人も
いれば閉塞感を感じる人もいます。
窓が大きく、そして多く設ければ開放的ではありますが
断熱性能的には不利になります。
また耐震上も壁は多いほうが有利です。
どのあたりで折り合いをつけるかですね。
また室内の仕上げも新建材やビニールクロスがいいという人も
いれば、杉や桧、漆喰といった自然素材が好きな人もいます。
外観のデザインも大事です。
昔からある日本の家らしい軒の出がある自然な家がいい人もいれば
片流れや軒の出のほとんどないようなデザイン住宅が好きな人も
います。
現代では外壁や屋根材、軒先などもいい商品が開発されて家はこう
いう形でないと長持ちしないという既成概念も無くなりつつあります。
しかし家本来の形は昔からあるように軒の出が大きく、外壁に雨がかり
が少ないほうが長持ちしますし、窓はある程度の大きさを設けて風通し
よくしておくに越したことはありません。
あまり性能を重視しすぎるとカプセルのような機械的な家になってしま
います。
どこかが故障するとメーカーさんに来てもらうしか対処のしょうがない
ということが時々あります。
家の構造もあまり複雑になりすぎると対処できる人が限られてきます。
家は人が暮らすところですから住んでいる人でもある程度のことができる
ようなもっと簡素で自然な家の方がいいのではないでしょうか。