日本の住宅の寿命は25年から30年と言われます。
これは欧米諸国に比べるとずいぶん短いです。
「木造だから」「日本は高温多湿だから」といった
理由もありますが、寺社仏閣は100年を超えるもの
もあり、古民家も200年位の家は今も残っています。
税制も原因がありますが高度経済成長期のスクラップ
アンドビルドが一番の原因かもしれません。
使い捨てるものに変わってしまいました。
その昔、家は誰もが持てるものではなかったので修繕
しながら住んでいました。
昔の家はほとんどの部屋が真壁でした。
外壁も真壁といった家もあります。
柱が見えている家です。
柱が傷めばすぐにわかります。
壁で覆われている現代の家にくらべれば部分取替も簡単です。
畳は表替えもできれば、建具は貼り替えることで長く使うこと
ができます。
釘もあまり使われておらず、床板なども突き付けですから
部分的な貼替ができました。
外壁の板も部分的に貼り替え出きますし、瓦も部分補修が
できます。
何より自然の木で造られていましたから材料はいつになって
もあります。
それを思うと現代の家は修繕も難しいですね。
造ったメーカーさんしかできないことも多く、廃番という
こともあります。
すべてにおいて造りも使う材料も複雑になりました。
車も同じですね。
昔は少々メカに強ければちょっとした修理はできましたが、
今は電子制御です。
そこへ電気で走るようになるととても素人がいじれるもの
ではありません。