こちらも解体にかかったばかりの古民家です。
石場建ですが、現代の家のようにグリッドどうりに
束石がないこともあります。
少し遠い間隔で伏せられていることが多々あります。
肝心な柱の下にあれば構造的には問題はないようです。
座敷はそのままなので一部養生をして作業をしています。
こちらが解体してみないとわからないことですが、
丸太の梁が雨漏れかシロアリかが原因でたたいてみると
空洞っぽい音がします。
雨漏れもシロアリでもなく単純に経年で油分が抜けて
劣化しているような木もあります。
受梁と柱の追加で対応します。
現代の家では隅柱、2階の4隅が載っているところには
通り柱または管柱が立っているものです。
最も荷重がかかる位置です。
しかし古民家では2階の4隅にあたる1階部分に柱が立って
いないことがよくあります。
どうしているかというと今ではあまり見られないような
大きな丸太梁でそこをとばして外側にある柱に掛けています。
古民家のように大きな梁があってこそできることです。