輸入木材や集成材がたくさん使われる住宅業界ですが、

当社は今も吉野の木を使って家づくりをしています。

しかも構造材は天然乾燥材です。そしてプレカット全盛

の時代に大工さんの手刻みで造っています。

工務店によっては「天然乾燥材なんかあるのか」という

ところもあります。

もう天然乾燥材は珍しいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

今は主に吉野の木を使っていますがもとは「日本の木」でした。

東北の木も使っていましたから。

東北には松(アカマツ)が豊富にあります。

梁や母屋のように横にして使う木としてはヤング係数が大きく

粘り強いのでアカマツも使っていました。

しかし、杉と比べると捻じれたり反ったりと暴れやすい木です。

床を持ち上げると言ったこともあります。

その点杉は松ほどの強度はありませんが、素直です。

「まっすぐ」な木から杉と呼ばれるようになったとも言われます。

また奈良県に住んでいるから奈良県の木で造ってほしいという人

が増えました。

 

 

 

 

 

 

一時期、シックハウスの影響か「自然素材の家」がもてはやされ

ました。

新建材や合板、ビニールクロスをできるだけ使わない家づくりです。

当社もそうでした。

家づくりの雰囲気からシックハウスの症状があるという人がたく

さんモデルハウスに見学に来られましたが、症状が治まるわけでは

ありません。

今以上に悪くはならないかもしれませんが薬ではありません。

また天然の木にはフィトンチッドやヒノキチオールが含まれると

いわれます。

実際そうなんですが実感できるものでもありません。

ここ数年、高気密・高断熱の家が普及し始めました。

省エネ推進のためでもあります。

高気密になると化学物質も閉じ込められやすくなると思いますが、

これでシックハウスがまた増えたということは聞きません。

建材類や換気性能が良くなったのかもしれません。

しかし健康のためにはなるべく使わないに越したことはないと思います。