古民家のリフォームですが間仕切りの柱が立ち始めました。
古民家は和室の四間取り、六間取りなどがあって現代の家
と比べると間仕切りが少なく柱も少ないです。
リフォームになるとすべての和室をそのまま和室として使う
ことはあまりありません。
床の間や仏間のある座敷はそのまま残しますが、その他の部屋
はリビングダイニングなど改装することが多く、ゆったりとし
たLDKをとることができます。
この家では伝統工法を生かした限界耐力計算で補強計算して
います。
新設する柱や間仕切りは構造の補強を兼ねていますが、筋違や
合板は使わずダンパーや荒壁パネルを使った補強になります。
耐震補強というと在来工法では鉄筋コンクリートの基礎の上に
筋違や合板、金物を使った補強が一般的です。
伝統工法である古民家も在来工法で補強することはできます。
他府県での話ですが、大規模リフォームをしている大手のメーカー
さんは古民家でもほぼ在来工法として補強するという話を聞いた
ことがあります。
曳家といって家をそのまま移動したり、持ち上げたりする業者さん
がいるのですが、家を持ち上げて鉄筋コンクリートの基礎を造って
その上に載せることで在来工法に変えて補強するということです。
工事費はかなり嵩みそうですが。