日本の住宅の断熱性能は国際的にも低いと言われます。
その断熱性能が2025年にはある一定レベルは確保する
ことが義務付けられます。
このことはエンドユーザーにとってはいろんなメリット
があります。
まず光熱費を削減することができます。
今後電気料金は上がり続けるでしょうから光熱費の削減
は助かります。
また断熱性能がよくなれば部屋間の温度のギャップも抑える
ことができて住み心地も良くなります。
デメリットはこれが義務化されると否応なく施工費、住宅価格
が上がることです。
今まで断熱等級は最高で「4」でした。
長期優良住宅の断熱等級が「4」です。
新設されるのが「5」「6」「7」で
「5」がZEHレベル、「6」がHEAT20のG2レベル、
「7」がHEAT20のG3レベルです。
断熱等級「4」は中間レベルということになります。
それぞれどれくらいの性能なのかたいへんわかりにくいですが、
「6」のHEAT20 G2レベルになると1階と2階にエアコンを1台
づつ設置すればほぼ全館冷暖房できるレベルと言われます。
写真は今施工させてもらっていおる新築の家で屋根には
母屋間に断熱材を施工しています。
垂木間よりも厚い断熱材を施工することができます。
これでZEHレベル等級「5」相当になります。
2030年にはこれくらいの断熱性能が義務付けられることに
なると思われます。
現在、新築されている家はいろんなレベルの断熱性能があって
最低限保証されているものはありません。
しかし、義務化が先延ばしにはなった(当初は2020年)ものの
施工者は断熱性能の説明義務があります。
新築を検討されている方は自分が建てようとしている家がどれくらい
の断熱性能を確保しているかは確認しておきましょう。
暑いのも寒いのも平気な人は別ですが。