「アスベスト(石綿)」
皆さんもご存じだと思いますが、飛散した粉塵を吸い込むと
肺がんなどの原因になるということで平成18年(2006年)9月
から輸入、製造、使用が禁止されています。
しかしそれまではいろんな建材、部材に使用されてきました。
特に耐火性能が必要な外部(外壁、屋根)や防音・吸音材として。
今までは解体工事においてはアスベスト(石綿)が含まれている
であろう材料に関しては解体屋さんにお任せでした。
住宅においては屋根に使われているカラーベストやスレートです。
アスベストが含まれているとそれを扱える作業主任が必要でなお
かつ、処分費が高くなります。
しかしこの4月から住宅のリフォーム、修繕においても石綿が含ま
れているかを事前に設計図書や目視で調査することになります。
石綿が含まれる材料についてはその除去方法もかなり規制されます。
この事前調査ですが、図面があって使用材料がしっかりと記載されて
いればいいですが、改修工事では図面がないことが多く、仮にあって
もそこまで詳細が記載されていないこともあります。
石綿が含まれているかどうかわからない場合は含まれているという
前提に調査をすることになります。
製品のメーカーによる製品情報や製造年月日から含有の有無を判定
することになりますが、製品情報などはだいたい建材の裏面に記載
されているので解体してみないとわかりません。
自社で専任の作業主任を置いて作業をするか、それとも解体に関して
は専門業者に委託するかといった方法がありますが、
厚生労働省は
解体・改修工事を発注する皆様へ (一般の消費者さんですね)
石綿除去等の工事に必要な費用等を含めた以下の発注条件について、
施工業者が法令を遵守して工事ができるように配慮すること
・工事の費用
・工期
・作業の方法
と記載しています。
リフォームも新築も価格はどんどん上がりそうです。