リフォームで吹抜けを造っていますが、ここにスキップフロアー
がつきます。
スキップフロアーは当社ではよく造ります。
特別お勧めしているわけではありませんが、モデルハウスにある
のを見て「これが欲しい」となるようです。
純粋に木の造作になるからでしょうか。
スノコ状の床なので吹抜けと同じように通気や採光もできます。
その分1階と2階一つの空間になるので断熱性はある程度確保して
おかなければなりません。
現代の新築の家は断熱性に優れていますが、リフォームの場合は
ある程度区画を区切った方がいいです。
住んでいる人に伺うと洗濯物を置いておくとよく乾くそうです。
最近の家は昔のような真壁の部屋はほとんどありません。
ですから柱が見えることはほぼなく完成してしまうとクロスや
塗り壁で仕上がった壁や天井になってしまいます。
当社もそんな部屋ができてしまうことがあるのですが、なるべく
ならば木がたくさん見える家づくりにしたいです。
特に杉や桧といった自然素材を多用するので隠してしまうのは
もったいないです。
見せるためにいい木、例えば節のない無地の木をたくさん使うと
完成はきれいなのですが、材料代、木材費が高くなります。
昔の家では見えるところには節や丸みのない、いい木材を使いま
した。和室などはその代表的な部屋です。
しかし、どの部屋もそのような木の使い方をすると材料代が嵩みます。
節があってもいいところには節ありを使うといった適材適所でいい
と思います。
床などはその人の好みもあって、節あり、節無しどちらでもいいと
思います。
施工例では平均して半々です。
梁のような大きな材も節無しにこだわると大きいだけに値段もそれ
なりになります。
梁のような構造材は節ありで十分です。
意外と目立つのが天井です。
壁は家具などで隠れることはあっても天井はすべて見えます。
天井には杉の羽目板を貼ることが多いですが、天井は節無しがいい
と思います。
材料自体も薄いもので済みます。
独立柱はやはり節無しがいいですが、死に節でなければ使えます。
予算と相談しながらイメージしてください。
現代は住宅設備にお金をかける人が多いですが、私は取替のできない
ところにお金をかけてほしいです。