「長期優良住宅」ご存じの方も多いと思います。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準を満たした
住宅のことです。
・数世代が住み続けられる劣化対策
・耐用年数の短い配管の維持管理、更新の容易性
・点検・補修に関する維持保全計画
・地震に耐えられる耐震性
・断熱性を備えた省エネルギー対策
などを満たした住宅です。
当社は基本この長期優良住宅を標準にしています。
住宅はもちろん長持ちしたほうがいいですし、地震に対する備えも
度重なる震災を見ても重要なことです。
そして断熱性能も当然必要です。
すべての住宅がこの仕様であってもいいのではないかと思うのです
が、意外と上記のような仕様を備えていない長期優良に認定されない
住宅も建設されているようです。
これは造る側の勝手な理想の家であって家づくりをする人にとっては
さほど重要ではないのかもしれません。
長期優良住宅には上記の性能的な面だけではなく、
金銭的なメリットもあります。
・所得税における住宅ローン控除の期間が長くなります。
・自己資金だけで購入した場合、投資型減税を受けられます。
・不動産取得税が減税されます。
・登録免許税の税率が引き下げられます。
・固定資産税の減税期間が延長されます。
そして一番大きいのが
・グリーン化事業の補助金、最大110万円の補助金が受け取れることが
あります。(グループで個数が決まっているので数が限定されます)
といった優遇制度があります。
このグリーン化事業の補助金なんですが「どうしても欲しい」という人
もいれば意外とあまり興味を示さない人もいます。
「これだけもらえるのならもらえばいいのに」と思うのですが、
契約をさせるための「うまい手」のように受け取られているのかも
しれません。
以上のように性能だけでなく金銭的なメリットもあるのですが、
デメリットとして長期でない家に比べて施工費が高額になるという
理由があるのかもしれません。
購入してからのメリットよりも今すぐ出ていくお金の方が優先されて、
予算に合った家づくりをしてくれる方がいいとなります。
長く安全に暮らせるのなら少しぐらいはというのは施工者側の勝手な
思い込みなのでしょうか。