木造軸組みと言われる現代の木造住宅はたくさんの木を使います。
写真は天井下地と言われるもので石膏ボードを貼るための下地です。
古民家と言われる時代の家では天井を貼っているのは和室くらいの
もので他の部屋は2階の床がそのまま見えていることが多いです。
いわゆる大和天井(ササラ天井)と言われる天井です。
時々、今でも大和天井は造らせてもらいます。
同じ木造でも下地に木を使わないで軽天と言われるプレハブに使う
金属で組んである家もあります。
壁の下地は柱、間柱に胴縁という木を横使いして石膏ボード
の下地にしています。
この胴縁は使わない家もあります。
主に集成材を使った家は胴縁を使わず直貼りという方法で
ボードを貼ります。
自然の木をそのまま使うと背割りが開いて壁の通りに不陸
ができるので胴縁を使って通りを調整しています。
胴縁を使うとその木の厚み(15ミリ)だけ部屋が狭くなります。
その代わり下地が多いので壁はしっかりします。
それから壁の中に通気を取るときはこの胴縁は必要になります。
断熱のために気流止めをする家もあれば壁の中を通気する家も
あります。
壁を通気しても外部とつながっていなければ断熱上問題はあり
ませんし、通気することで構造材にとってはいい環境になって
長持ちします。
当社では巾木と言われる壁が床と接するところにある木は先に
取り付けます。
床に向かってビス止めするので幅のある木を使い、その上に
石膏ボードを載せる形で貼り付けます。
一般的には壁のボードを貼って、その上に薄い板状の巾木を
貼り付けています。
先付けの巾木は現代ではあまり使われていませんが、この方が
巾木と床に隙間ができず壁もしっかりとします。